いつも思うLB

出遅れLファンの雑記帳です。Bも一緒に愛しています。最初にカテゴリーの「ごあいさつ」をご覧下さい。
Posted by 若子   8 comments

その23日がなくとも

かなりの長文です。お覚悟召され。

*****

スピンオフが、キラ以前のLではなく、あの23日間を描くものだと知った時、むろん驚きはしたものの、次の瞬間にある思いがこみ上げてきました。
それは実は、その時点で「DEATH NOTE」という映画を見ていなかったために思い描くことが出来た、ある種の「妄想」というヤツでした。

ええ。その23日間にね、Lが事件の解決のために奔走する中で、すばらしい女性と出会って、彼女と深い仲になってくれたら、もしかしたら、子供が…………

こら、泣くな自分。

松山Lがそんなこと、と思う人も多いんでしょうが、私の中では、Lは普通の成人男子なんです。

私は、Lが人の心に疎い、と思ったことがありません。まっとうな人間関係を構築出来ずに、人の心の深淵から湧いてくるような、多岐にわたる犯罪と犯罪者の心情に迫ることなど可能でしょうか。むしろ、人間についての洞察はひときわ深くあるべきではないのでしょうか。

Lが、いつから探偵という仕事を選んだのかは分かりません。
でも、その道がはっきりしたのがまだ年若い時期で、その頃すでにワタリと出会っていたら。

そしてたとえば私がワタリだったら。


えー、すみません。私ここから暴走します。どこまで行くか分かりません。
後味がいいかどうか、保証しません。
ついでに言うと、まとまるかどうか自信もありません。
でも書きたいので書きます!
破綻した文章でも笑って読み流して下さる方だけ、続きをどうぞ。

そう、たとえば私がワタリだったら。
可能な限り、Lにいろんな経験を積ませます。技術的なことはもちろん、何よりも、いろんな人と出会わせます。できれば、Lが10代のうちに、ホームステイのようにどこかで普通の生活をさせ、「祖父母」「両親」「兄弟」「友人」「近所の人々」、そういった人たちとの付き合いを通して、気持ちの擦れ違いや、理解し合う難しさと努力の重要さ、愛される幸福、そしてもしかしたら、大切な人を失う悲しみをも経験させるでしょう。
この日々が、理不尽な力で無惨に壊されるのが「犯罪」なのだと。

人の幸福とは、のちにキラが、犯罪者を殺せば世界が平和になると考えたような、単純な構図でもたらされるものではありません。利害関係による国同士の対立や核の脅威などのように、ある意味「決定権を持つ責任者」が存在する問題はともかく、人種差別、貧困、民族問題など、キラ一人の価値観に基づいて一人一人殺していくことでは到底解決出来ない問題は世界に溢れています。
ワタリがあの年齢で欧州出身であるとすれば、幼い頃にホロコーストの現実を目の当たりにした可能性もあり得ます。だとすれば彼はLに教えたいはずです。
個人が罪を犯し、その個人を罰する。そのシンプルな手法が通用しない罪がこの世にはあまりにも多く存在し、そのために苦悩する人々もまた無数に存在するのだと。

人は神ではないから、万能ではない。何もかも出来るはずはない。理想の世界を求めるのではなく、互いを尊重しあえる優しさと、その優しさを守り抜く強さがあればいい。
誠実でありなさい、L。

Lは嘘つきだったじゃないか、とおっしゃいますか?
嘘をつかないことが正直なこととは限らないと私は思っています。余命3ヶ月の人にそれをそのまま伝えるのは、事実を伝えるという点では正直な行為でしょう。でも、相手の性格や心理状態を慮り、相手を苦しめたくないと思うなら、嘘を言うことも、その時の自分の気持ちに正直に従った結果です。
月がついた嘘とLの嘘は、私の中では完全に質が違います。
この辺を語り出すと横道に逸れるので、機会があればいずれ。

嘘と言えば。
Lは自分の正体を隠していました。これもまた嘘の一種と言えるでしょう。しかし、彼の立場からすれば当然のことです。
「その捜査姿勢が、あまりに秘密主義的で、リスクを負わない身勝手なものと捉えられ、各国の捜査機関、諜報機関に不信感を抱かせてきた(小説すばる1月号460ページ下段より一部引用)」なんて、よくもまあ!
キラ事件の時の初期捜査本部の人たちもそうですが、私からすれば、「ちょっと考えたらLがどれほど危険な立場にあるかくらい簡単に理解出来る方たちにだけプロを名乗っていただきたいものですわ!(丁寧語に変換済み)」と申し上げたいところです。

そんな危険な仕事に身を投じることになったLは、万一に備えて体を毒に慣らすようなこともしていたのではないかと私は思っています。あの甘いものの数々は、当初は口直しの意味もあったりしてね。
いや、私は元々少しばかり重たい設定の話を書くことが多くて、このままいくとクスリやらゴーモンやらとコワい話になっていきかねないので、この辺のことは深く追究しようとは思いませんが^^;。

原作ではキラ事件解決のため来日し、ホテルを転々とし、でかいビルまであっさりと建てちゃったりするL。かなりフットワークが軽く、あちこち移動するのが苦にならないという印象を受けました。この勢いのままワタリと共に世界を股に掛けていたのなら、アクシデントが起きてワタリと別行動を取らざるを得なくなる、という事態にも備えていたはずです。
そんなわけで私の中のLは、サバイバル能力にも長けています。
そこでまたワタリ。

執事としての能力は言うまでもなく、ミサ監禁の時のLのセリフにもあったように、手荒な真似もでき、何よりあの射撃の腕は素人離れしています。
ので、私の中でワタリは軍隊経験ありです。
私のオリジナルキャラに、傭兵上がりでその後いろんな犯罪に手を染めながらも後に堅気の生活に入った男がいまして、軍つながりで彼と知り合いだったワタリが、Lを彼に預けてサバイバルの技術その他を叩き込んでもらっている、というのは完全に私の脳内妄想です失礼しました^^;。

まあ、そんなこんなでいくらでも空想の翼を広げられてしまう私としては、Lがちゃんと女性と恋に落ちたことがあっても何の不思議もないと思っているわけです。
しかしながら、Lと女性とのエピソードを思ったこの時、私は映画版L、すなわち松山Lをまだ見ていませんでした。写真では見かけてましたけど。
つまりここまでの妄想はすべて、原作Lのイメージで思い描いたものだったのです。

つい先日、私は映画「DEATH NOTE」前後編を見ました。そして、私のイメージと、映画の松山Lの違いを改めて痛感したのです。

原作のLに、この23日間が与えられていたなら。

映画は楽しみです。あの前後編からしてすでにストーリーもキャラクターも原作と違う部分が多々あったことを思えば、映画版は原作のスピンオフ、もしくはパラレルワールドのようなものと捉えればいいのかもしれません。
松山ケンイチくんも、彼の演じたLも大好きです。
でも。

私が会いたいのは原作のLでした。
23日の猶予もなく、その生を断ち切られた、あの青年でした。
映画が駄目なのではありません。でも、映画では駄目なのです。

人の心はそんなに単純じゃありませんね。
原作のLが生きていない限り、もう安らげないんでしょうか。
何度でも生き返らせることの出来るような、ゲームキャラのようなものとして出会っていれば楽だったんでしょうか。
現実のように彼の不在をつらいと感じる自分の心を、愛しいとも思うけれど。

「L change the WorLd」の公開に向けて盛り上がる今日この頃。
沸き立つ嬉しさや楽しさに背中合わせでもれなくついてくる、このやりきれなさを、どう処理したらいいのでしょう。
原作のLには会えないのだと分かっていながら、映画のLに原作の面影を追う切なさ。
彼のことを考えては泣いてしまいます。
あのLを返して。あのLに会わせて。
過去でもいい。
Lが思い描いたかもしれない将来でもいい。
豊かな表情を。躍動を。
あの人が持っていた能力や可能性を、出来得る限り、見つめていたかった。

けれど、L。
泣きながら、それでも私は諦めていません。
脳内妄想シアターには、若き日の原作Lの姿が大写しです。
その時期に住んでいたヨーロッパのとある街で、彼は一人の女性に出会います。
学校や街角で会う彼女に、彼はある日ついに我慢できずに話しかけてしまいます。
「あなたはなぜ、こんなに美味しそうな匂いがするのですか?」
彼女からは、甘いクリームの香りがしていたのです。彼女の家は街で人気のケーキ屋さんなのでした。
かくして二人は親しくなっていき、やがて……。

そうです。私は今も諦めていません。
いつか、私たちが愛して止まなかった彼の、忘れ形見に会える日が来ることを。


*****

長々と書き連ねてしまいました。
ここまで読んで下さって、ありがとうございました。

Comment

リラ says... "若子さん。。。"
夜崎さんのサイトでお名前を存じ上げていました。
堅苦しいのはやめて・・・。
はじめましてリラです。
なんかこれを読んで嬉しくて思わず書き込んでしまいました。
若子さんも原作Lのみをこよなく愛しているんですね!!!
みんなが松Lを好きで映画で盛り上がってるのは私にも
わかりますがその反面すごい淋しいです。
L=松Lって思ってる方、松Lこそ真のLと思っている方、
人の思いはそれぞれです。だから私が「違う!!」って否定も
出来ません。だけどすごく切ないです。
私は思ったことはすぐに発言してしまいます。
今回のLのスピンオフ、写真集等、あげくに松田のスピンオフ。
もうなにがなんだかわかりません。
本当の【DEATH NOTE】からどんどんかけ離れていっている。
こんなことでいいのかな・・・。こんなんでLファンやDEATH NOTEファンは
救われてるのかな・・・。って心から感じます。
DVDの特典フィギュアも小畑さん、大場さんのDEATH NOTEを
無視してる。悲しくてしょうがないです。
2007.12.24 19:23 | URL | #- [edit]
若子 says... ""
リラさん、こんばんは、ようこそ^^。
この長い文を読んで下さってありがとうございます。

私にとって、Lは原作のLです。他はダメだとか嫌いだとかいう好みの問題じゃなく、事実として「本当のLは原作の彼ただ一人」なんです。もうそれは厳然たる真実です。
L=松山Lと思っている人、松山Lこそ真のLと思っている人は、はっきり言って間違っています(笑)。ただし、その前に「私にとっては」という言葉がつくなら認められる意見ですが。

ただ、その原作から派生したものとして、映画はそれなりに楽しめたし、とても頑張ってLを作り上げていた松山ケンイチくんの努力も称えたい。

映画のLがここまで大きくなったのは、本家本元のLに魅力があったからだと私は確信しています。その気持ちさえ揺るがなければ、松山Lがどんなふうに一人歩きを始めようと、「松山L『なんか』より原作Lの方がステキだよ」というような気持ちにならずに済むでしょう。
私が何より避けたいのは、原作Lを愛するあまり、それ以外のLを落とそう、見下そうとすることなんです。

松山くんはLになるために頑張りました。でも原作のLに努力は必要ありません。彼は彼でいるだけで「L」なのですから。
原作のLファンが本当に欲しいのは、スピンオフでも写真集でもなく、大場・小畑コンビのL漫画や、L画集の方だと思います。
それが出ないから映画にすがる人(例・私^^;)も多いんじゃないでしょうか。
あ、松田のスピンオフはふざけすぎ以外の何ものでもないッスね(断言)。

リラさん、いつでもお喋りに来て下さい。長文歓迎ですからねv-410
2007.12.25 00:48 | URL | #sZs0QYOw [edit]
砂糖の雫 says... ""
 若子さん、こにゃにゃちわんわん!!v-286
 若子さんの感想のすべて、何度も何度も頷きながら読ませていただきました!!そしてわたしにとって何より嬉しかったのは――若子さんが自分と同志!!だったことなんです~。
 そうですよね、わたしも諦めてませんよ~(^^)何をって、Lだって恋のひとつやふたつ、したことはあるだろうっていうことを、です(笑)実はこの種の感想は、他のLブログ様では管理人さんが「何派のLを好きか」がわかるまでは書けない感想なんです。公式設定に出てこないキャラは容認できないっていう方や、BL以外の恋愛設定は駄目っていう方もいますから……わたし、もしかして自分の考えてることって少数派なのかな??とすら思ってました(^^;)なので、若子さんが同志とわかって本当にとっても嬉しいです!!若子さんのブログへきてすぐに、「この方大好き!!」って思ったのは、もしかしたらそのせいだったのかなとすら思いました(^^)
 わたしの中でもLはきちんとした(?)成人男子で……あれだけの秘密主義な人ですから、もしかしたらイギリスあたりのワタリの別荘に奥さんと子供を隠してるんじゃないかとさえ思ってますよ(笑)あと、13巻に「女性に免疫はなさそうである」って書いてあるんですけど、わたしの中では「え~?!そうかなあ?!」って感じでした(^^)あれだけ頭が良かったら、放っておいても絶対モテそうですよ(笑)本人が女の人から意味のある視線を受けても、気づくかどうかはわかりませんけど(^^)
 若子さんの、ケーキ屋さんの女の人とLの恋愛的なお話、是非読んでみたいです。このことについては、若子さんともっと色々語りあえると嬉しいです☆
 機会があったら、是非またよろしくお願いしますね♪
2007.12.25 11:17 | URL | #- [edit]
リラ says... "若子さん。。。"
色付きの文字砂糖の雫ちゃんにここでも会えた!!
やった!!


*若子さん*
これだけ愛されてるL。
映画やアニメやそういったのではなく[本物]のLの
過去のお話、もちろんワイミーズも含めて、いつか
公になることを信じています。
心から願っています。
誰がなにを言おうと映画等で盛り上がっていても
[本物]のLを私はずっと待ってます。
別物で松Lや映画も見ますが。。。
あくまで別物で。。。

あ~私も頑固。。
2007.12.25 16:30 | URL | #- [edit]
さぎ says... ""
あぁ、私も我慢ならなくて出て来ちゃいましたよ~><
さぎです!若子さん、こちらでは初めまして!

なんだか涙が出そうになっちゃいまして。そうなんですよ、原作も...映画も...小説も...Lが出てくる物語であることに間違いはない。だからLに関するあらゆる新しい情報に飛びついてみる。そこで感動も、発見も、そして萌えも!!あるんです。けどけどなんか...情報が入れば入るほど、「公式」と言われれば言われる程...頭が混乱してしまうんですっ(泣)。この言葉も行動も、Lの公式設定と言うのなら、確かにそうかも知れない。公に発表されてるものだから...。だけど、原作の世界から外で、誰にも分かり得ない原作Lの思いからどんどんかけ離れた所で、別の時空間に生きたLが原作のLに言わせてみたかった言葉を発し、見てみたかった人間らしい行動をし...この複雑な状況は...頭で整理できません~...私の脳みそがマヌケなのかな?最近の盛り上がりの嬉しさの中でなんとなく心の片隅がもやもやしていたのを、若子さんがズバリ代弁してくださいました!なんか救われた思いです。ありがとうございます。リラちゃんの気持ちも、とってもよくわかりますよーっ!本当に、混乱しちゃいますよね。砂糖の雫ちゃんと若子さんのL結婚説!賛成っ!!アリです、アリ!!そうですよ、Lは普通に一般常識を持った成人男性であることが基本だと私も思います!若子さんの言う忘れ形見...!!!涙出る程見たいです!
2007.12.25 17:16 | URL | #0ZgRLUns [edit]
若子 says... "妻子!"
砂糖の雫さん、わんこアイコンが可愛い……!
そして、良かった、雫さんもLの恋愛話肯定派だったのね!嬉しいよぅ!

私ね、公式設定がLの人生で出会った人々をすべて網羅できていない限り、裏にどんなキャラクターが存在していても不思議はないと思うんです。
そしてあのワタリも、Lを隔離するように扱う人物には思えないんです。
だからLの少年期は、ワタリに見守られながらたくさんのものを見てたくさんの経験をして、本当に心豊かに育ったはず、と考えています。もういっそインドとかケニアとかアメリカインディアンの居留地とかにも連れてっちゃおうかなんて思ったり(自前の経験・笑)。

>「この方大好き!!」
きゃっ、嬉しい^^。 あ、た、し、も!v-207

そして危うく某名探偵のように椅子から転がり落ちそうになった驚愕の事実!
イギリス辺りのワタリの別荘に奥さんと子供を隠しているんじゃないか、ですって!?
砂糖の雫ちゃんビンゴーー!!
私も同じだわ!
コミックス7巻141ページによれば、ワタリには身内がいるわけじゃないですか。この方たちにお任せすればいいのよ!
うわー、語りたい!語りたいね!
今ちょっと腹に力が入らないから、もう少し元気出たらね!(笑)
こちらこそよろしくっ! うふふふ。
2007.12.25 21:51 | URL | #sZs0QYOw [edit]
若子 says... "本物のL"
リラさん、私も願ってます。原作L、本物のLに会えることを。
これほどの人気者を殺してしまって、原作者やジ○ンプのスタッフは悔やんでいないんでしょうか。
原作者は、映画のああいう展開を認めることが出来たのなら、どうして原作のLが勝つ設定を選べなかったんでしょう。
あのLに会いたい。動いてよスタッフ~(涙)。
2007.12.25 23:55 | URL | #sZs0QYOw [edit]
若子 says... "Lはフツーだ!(笑)"
さぎさん、ようこそ! お話できて嬉しいです!

そう、ほんとに、それがLならやっぱり愛しい気持ちは湧いてくるんです。得るものもあるんです。でも胸の奥でもう一人の自分は、迷子みたいに涙こぼしてるの。
映画は違うでしょ。Lの年齢からして違うんだよ。その設定から生まれたものが公式設定になるなんて、有り得ない。
映画のLは「原作とは違うL」です。どなたが何を仰っても、その認識は譲れませんわぁ。
ただね、松山Lも嫌いになれないからいろいろ悩ましいんですよね^^;。小説も楽しめたし、映画も楽しみだし……フクザツ。

うわーい、L結婚説はアリですか!
でしょ! やっぱり、「世界の切り札」が一般常識も備えていなければ人並みの人生経験も積んでいないなんて、無理があるというより不安ですもの私。
死を恐れずに自分に出来ることをやっておくべき、と考えるような人が、犯罪捜査をゲームのように捉えるとも思いません。
私は、Lの責任感は人並み以上だと思ってます。
だからね~、映画のLについての人物評には頷けない部分も多いんですよ……。ああージタバタする。

うちのLの忘れ形見はねぇ。
男の子。
父親そっくりだけど、クマは薄い(あるのか^^;)。
うわ書きたーい!(爆笑)
2007.12.26 00:33 | URL | #sZs0QYOw [edit]

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