急速冷凍
その逆だとタイトルみたいな表現かな、って。
年明けからこんなこと書いてんのもどーかと思うんだけど……。
実写版L好きの某サイトさんで見かけた一文で、気持ちがドスンと落ちました^^;。
原作Lを描かれる○畑先生の絵が松山Lに近くなった、って。
ああ、実写ファンはそんなふうに感じるんだな。
私は、小説は実写版の宣伝のようなものだから、イラストは敢えて実写版に似せてるんだと思ってるんですけどね。
すみません。いやな書き方してるよなぁ。
でも、でもね、けなそうとか、そういうつもりじゃないんです。
ただただ、やりきれないんですよ。
あの映画が、「原作Lが辿りつきたかったであろう結末をきちんと生き抜いてくれる」ってことになるの?
現実の事件でもそうだけど、犯人を捕まえてただ罰すればいいってわけじゃない。犯人が、自分の罪の重さに気づいて、心から悔いて謝罪の気持ちを抱かせることこそが何より重要なはず。
犯した罪があまりにも残忍、凶悪だった場合は、たとえどんなに悔い改めたとしても、赦されることはないのだと、その厳しい現実をつきつけられながら、自分の命と引き換えに罪を償うことにもなります。
キラは、原作でも映画でも、反省なんかしていなかった。
殺されたFBIや南空ナオミや、他にいろんな形で巻き添えを食って殺された人たちの遺族が、キラがあんな死に方をしたからって、気持ちが安らぎますか?
私が遺族の一人だったら、キラが「自分のやり方は間違っていた」って心から思うことが最低条件ですよ。
全部間違っていたとは言わなくてもいい。せめて、違うやり方があったかもしれないと項垂れてくれるだけでも。
キラを、あのキラをそこまで連れて行くことの出来る人間がいるとしたら、それはきっとLだけだったはずだ。
決して自分の命を諦めたりしない、原作の。
レムの馬鹿野郎!
私はおまえが一番嫌いだ!
人の寿命を食らう死神のくせに、おまえがミサなんかに肩入れしなければ、Lは必ず真相に辿り着けたんだ!
おまえがリュークみたいに人間のやることを面白がって見ているだけの死神だったら、Lは死なずに済んだんだ!
おまえさえいなければ、Lは今も生きていたんだ!!
ああ、悔しい。本当に悔しい。
Lは勝つつもりだったはずです。自分の命を諦めたりしないで、必ず証拠を見つけてキラに突きつけて、自分だけの価値観による「裁き」という名の大量殺人をやめさせて、また次の事件に立ち向かうつもりだったはずです。
実写版が一つの世界としてまとまるのは、それはそれでいい。
だけど私には、あれが原作Lの望んだ結論だとは思えません。実写版と原作を一括りにしては、物語の構成自体も捻れてしまいます。
実写版Lを愛する方々の気持ちを否定するつもりなぞ、まったくありません。
でも、原作とは一緒にしたくない。切り離して考えたいんです。
正月早々、こんなところで愚痴ってすみません。
ねえL。
あなたは生きるつもりだったよね。
私は、そう信じてる。